2024/2025年度インフルエンザ予防接種について

2024/2025インフルエンザ予防接種について○(R6/9/17更新)

2024/2025シーズンのインフルエンザワクチンの予約を9/22AM9時から開始致します(接種開始は、101()からです)。今シーズンから経鼻インフルエンザ生ワクチンも接種致します。予約方法は、下記の3種類の方法のみでWEBにて行ってください。電話ではご予約頂けません。(※経鼻インフルエンザ生ワクチン(フルミスト)に関しては数に限りがあり、在庫管理のため、下記①の方法でのみご予約可能とさせて頂きます)

(予防接種枠で、予約するパターン)

    「予防接種・乳児健診」→「インフルエンザ(従来の注射)」「経鼻インフルエンザ生ワクチン(フルミスト)」からご予約下さい。

    インフルエンザ以外の予防接種と同時にインフルエンザも打ちたい方は、「予防接種・乳児検診」→「接種希望の予防接種を選択」後、コメント欄に「インフルエンザも」と入力下さい。

(一般診察枠から予約するパターン)

    101()から開始ですが、接種当日の一般診察枠で予約。<span style="color:red;"> ただし、「午前一般診察」では接種当日のAM10時から予約可、「午後一般診察」では接種当日15時から予約可とさせて頂きます(午前・午後共に左記時刻前にご予約されてしまった場合は、無効とさせて頂き、こちらでキャンセル扱いとさせて頂きますのでご了承ください。)。つまり、午前か午後の一般診察枠が上記時刻に定員に達していない場合のみ、予約可能です。</span>「午前か午後の一般診察」を接種当日に選択後、「4)その他の症状での診察希望(風邪症状のない方)」→「その他の診察希望」を順に選択。更にコメント欄に「インフルエンザ予防接種希望」とご入力の上、ご予約・順番通りで来院下さい。小児科専門Dr.枠でも、全年齢の方接種頂けます。

 

また、予め予診票をダウンロードしてご利用下さい。インフルエンザ予防接種の予診票はこちら

インフルエンザ(注射)問診表

インフルエンザ(注射)説明

経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)問診表

経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)説明

※PDF形式の文書をご覧いただくには、Adobe® Acrobat Reader(無料)が必要です。
お持ちでない方はこちらから入手できます。

   従来の注射のインフルエンザワクチンと②経鼻インフルエンザ生ワクチン(フルミスト)について

①従来の注射インフルエンザワクチンについて

○※他の予防接種との接種間隔

新型コロナウイルスワクチンとの接種間隔のみ配慮が必要で、新型コロナウイルスワクチン接種前後2週間は、すべてのほかのワクチン接種を行うことはできません。

 

○接種料金は、生後6か月~2歳の方は3,000/回、3歳~成人の方3,500円です(チメロサール不使用のワクチンは4,000/回で、同ワクチンご希望の方はコメント欄にその旨記載下さい)65歳以上の藤枝市・焼津市・島田市在住の方は、1,500/回。東振協利用券も利用できます。13歳から成人の方は1回接種です。

○【小児のインフルエンザワクチンの接種回数、接種間隔について】

※日本の場合※

日本小児科学会では、6カ月~13歳未満については2回接種、13歳以上については1回もしくは2回接種を推奨しています。

2回接種する場合は、2週間から4週間空けてください。

※他国の場合※

世界保健機関(WHO)、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)では、6ヶ月~9歳未満については12回(過去に2回接種歴があれば1回)で、9歳以上は 1回接種となっています。

※当院のお勧め※

注射をがんばれる子であれば、日本基準の13歳未満までは2回接種がよいと考えます。

もし、注射がすごく苦手な子や他国基準でもよいと考える場合であれば、9歳以上は1回接種でも可能と考えます。

※軽い卵アレルギーの方は接種可能です。つまり微量でも卵白を摂取できる方は、接種OKです。

②経鼻インフルエンザ生ワクチン(フルミスト)について

(対象可能年齢と接種回数)2歳~19歳未満で、接種回数は1回のみ。

(料金)8,000/

(ワクチンの特徴)

フルミストは、日本初となる鼻の中へ噴霧するインフルエンザ感染予防のための弱毒生ワクチンです。鼻腔内にスプレーを吹きかけるだけなので痛みがありません。インフルエンザA2種類、B1種類の3価ワクチンです。鼻腔粘膜の再生が活発な若年層には予防効果が高いと考えられます。生きたウイルスで免疫を作るため、流行しているインフルエンザと株が違っても発症を軽症化させる作用があります。

(予防接種による健康被害救済について)(公的な補償制度)

ワクチンによる健康被害が起こった場合、健康被害の内容や原因によって異なりますが、国内で承認された任意ワクチン同様に「予防接種健康被害救済制度」による補償や独立行政法人医薬品医療機器総合機構法(PMDA法)に基づく給付が受けられます。申請窓口はPMDAになります。

(同時接種について)

フルミストは、医師が必要と認めた場合に他ワクチンと同時接種が可能です。
接種間隔に制限はありません。

(副反応について)

接種後7日程度まで鼻汁、鼻閉の症状が出ることが多々あります。添付文書では鼻閉・鼻漏が約6割と高いです。これに発熱が加わった場合、インフルエンザのような症状になることがあり、この時検査を行うと、接種した生ワクチンに含まれるインフルエンザウイルスに反応して陽性となることがありますが、生ワクチンによってインフルエンザを発症したのか、副反応+接種したウイルスを検出しただけかは不明となります。ただし、重症化することはなかったそうです。

 

ぜいぜいする喘鳴の報告があります。米国疾病予防管理センターの2022年の推奨だと、5歳未満の喘息患者は接種不適当、5歳以上の喘息患者は接種注意とされています。日本の推奨だと2歳未満で喘鳴が起きることがある報告があり、適応外となっております。WHOの推奨はゆるく、点鼻ワクチンは喘息の悪化とは関連なしといっています。

 

日本小児科学会では下記の提言を示しております。

 日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会の推奨 ・不活化インフルエンザ HA ワクチン (正式名称: インフルエンザ HA ワクチン) (inactivated influenza vaccine: IIV) と経鼻弱毒生インフルエンザワクチン (live attenuated influenza vaccine: LAIV) の間にインフルエンザ罹患 予防効果に対する明確な優位性は確認されていません。 ①2 歳〜19 歳未満に対して、不活化インフルエンザ HA ワクチンまたは経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの いずれかのワクチンを用いたインフルエンザ予防を同等に推奨しますが、特に喘息患者には不活化インフルエ ンザ HA ワクチンの使用を推奨します。経鼻弱毒生インフルエンザワクチンは飛沫又は接触によりワクチンウイ ルスの水平伝播の可能性があるため、授乳婦、周囲に免疫不全患者がいる場合は不活化インフルエンザ HA ワクチンの使用を推奨します。生後 6 か月〜2 歳未満、19 歳以上、免疫不全患者、無脾症患者、妊婦、ミトコンドリア脳筋症患者、ゼラチ ンアレルギーを有する患者、中枢神経系の解剖学的バリアー破綻がある患者に対しては不活化インフルエンザ HA ワクチンのみを推奨します。

 

上記を踏まえて喘息に関して当院の方針としては、喘息と確定している方は、頑張って注射で接種、喘息の気があるような微妙な方に関しては、注射でもいけそうなら、注射を選ぶ方が無難かと思います。また、喘息のある方はインフルエンザを発症した場合重症化しやすいため、予防接種自体はした方が良いと思います。

 

(禁忌)絶対に接種してはいけない方について

妊婦さん、妊娠の可能性がある方、免疫不全のある方。

 注射と違ってゼラチンを含むため、ゼラチンでアナフィラキシーを起こしたことのある方